だいこくさまのものがたり

沼河比売との結婚

恋を成就する良縁の神

 古代には複数の婚姻関係をむすぶことによって、一族に優秀な人材をふやしたり財力を固めることがおこなわれ、大国主命おおくにぬしのみことにも国の発展や産業の礎づくりを助ける后が何人かいらしたのでした。

さらに、高志国こしのくに沼河比売ぬなかわひめのところへ求婚に行き、そのようすはお互いの思いを歌謡に託して高らかに歌われ、その素朴でみずみずしい韻律は今に伝えられています。ここでは恋を成就し、良縁の神徳をもつ神であることが知られます。

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